主要設備・主な病気と検査

外来では、常に内視鏡を使って大きな画像をモニターに映して診療しています。
リアルタイムでご自身の画像を見ることができます。
病状を詳しく調べるには検査が欠かせません。
喉頭・頸部食道ファイバスコピー、NBI、ストロボスコピー、16列マルチスライスCT、各種聴力検査、エコー、めまいの検査等多くの機器を駆使しています。
頸部の異常は耳鼻咽喉科が専門です。疾患は多彩で、各種検査が必要です。
いびきや睡眠時無呼吸の検査・治療も行っています。

耳・鼻・のどの内視鏡観察

ファイバースコピーと発声・嚥下(えんげ)

マルチスライスCT

難聴と聴力検査

頸部エコー

めまいの検査

治療全般・手術

頸部疾患

睡眠時無呼吸

 

硬性内視鏡や顕微鏡を使った耳・鼻・のどの診察

当院では、診察に大小の硬性内視鏡を使用します。

3CCDカメラで撮影したメガピクセル画像を、モニターに表示します。 慎重に観察して、微細な病変を逃さないよう努力しています。

天井からつり下げた手術用顕微鏡で、観察や処置を行います。 鼻出血止血など、小手術にも使用します。

 

ファイバースコピーによる喉頭・下咽頭・食道の診断と治療

専用のファイバースコピーで観察します。
喉頭・下咽頭だけでなく、食道の観察でも鼻から挿入して観察・処置をします。

通常の観察の他に、ファイバースコピーを使って下記のような検査を行っています。

  • ストロボスコピーでの声帯振動
  • NBI(Narrow Band Imaging)による微小癌の検索
  • 着色水による嚥下内視鏡検査
  • 睡眠時無呼吸症候群の閉塞部位診断
  • 喉頭・下咽頭・食道腫瘍の生検
  • 声帯ポリープ切除

発声・嚥下(えんげ)はのどの重要な機能のひとつで、ファイバースコピーを駆使して詳しく調べます。声のかすれや飲み込みの異常についてお気軽にご相談下さい。

 

16列マルチスライスCT

開院時より設置した全身型CTは、2015年に東芝製16列マルチスライスCTに更新しました。
低被爆で高画質な「専門医療機関品質」の画像で診療に役立てています。
難聴・中耳炎・めまいなどの耳疾患、副鼻腔炎・鼻副鼻腔腫瘍などの鼻疾患、咽頭・喉頭・頸部に発生する頭頸部腫瘍の診断に必須の検査となっています。

 

難聴と聴力検査

難聴には、「聞こえが悪い」だけでなく、「ことばが聞き取れない」「耳鳴りが気になる」など、いろいろな症状があります。
症状に応じて詳しく調べるため、当院では聴力検査室を2部屋設置し、下記の検査を行っています。

  • 純音聴力検査
  • ティンパノグラム(鼓膜の可動性の検査)
  • 語音聴力検査
  • 耳鳴検査
  • SISI検査(内耳過敏症の検査)
  • SR(アブミ骨筋反射)

補聴器や、耳鳴り治療器TRTのフィッテイングも行っています。

 

超音波診断装置(エコー)

当院では主にふたつの目的でエコー検査を施行しています。

ひとつは頸部腫瘤の検査です。
頸部のリンパ節・耳下腺・顎下腺・甲状腺が主な対象です。
特に、甲状腺腫瘍の診断に不可欠な検査です。
通常のエコー画像に加えてエラストグラフィーという特殊な方法での診断も行っています。

もうひとつは頸動脈の検査です。
めまいの原因のひとつに、動脈硬化や脳循環不全があります。
頸動脈の動脈硬化の程度や血流スピードが十分かどうかを調べることで、脳内に十分血液が循環しているかを検討します。


 

めまいの検査・診断

めまいの診断には、いつ、どうしたら始まったか、どのくらい続いたか、気持ちが悪くなったか、耳に変な感じがなかったか、手足のしびれや運動麻痺・ことばのもつれがなかったかなどの症状の把握がたいへん重要です。
加えて、下記のような検査を組み合わせて行っています。

  • 注視眼振検査
  • 聴力検査
  • シェロンテスト(血圧変動の検査)
  • CCD眼振計による自発・頭位・頭位変換眼振検査
  • 重心動揺検査
  • 頭部・側頭骨CT
  • 頸動脈ドップラー検査

めまいが発生した直後には、耳や目にいろいろなサインが現れます。従って、めまいが収まった直後の検査は特に重要です。

■CCD眼振計

■重心動揺検査
 

治療全般・手術について

当院では、耳鼻咽喉科として外来診察・治療を行っています。
代表的な処置・手術は以下の通りです。

  • 耳・鼻・のどの処置、薬の処方
  • 鼓膜切開、鼓膜チューブ留置
  • 鼻出血止血等の小手術
  • ファイバースコピーによる声帯ポリープ切除術

入院手術が必要な方には、関連する病院で手術を行っています。
代表的な病気は以下の通りです。

  • 鼻副鼻腔炎・腫瘍
  • 口腔内の腫瘍・舌腫瘍
  • 声帯ポリープ・喉頭腫瘍
  • 耳下腺・顎下腺・舌下腺腫瘍
  • 甲状腺腫瘍
  • その他頸部腫瘤

新潟大学病院勤務時は「がんの治療」が専門でした。
現在は「がんの早期発見」に全力を尽くしています。
がんを発見したら、治療に最も適した医療機関に紹介します。
また、がん治療後の経過観察や局所治療を行っています。
気管切開の処置など、専門性が高い治療や管理も行っています。

■ファイバースコピーによる声帯ポリープ切除術
術前
切除中
直後
術後3週間(治癒)
 

頸部疾患の診断と治療

「頸部」とは、あごの下から鎖骨の裏側までを指します。
正中部には咽頭や喉頭、甲状腺があります。
側頸部には頸動静脈や太い神経が走っています。
リンパ節も側頸部中心にたくさん存在します。

「首にできものが触る」「あごの下が腫れて痛い」「飲み込むとき首に違和感を感じる」などが、頸部の病気になります。
代表的な病気は以下の通りです。

  • 前頸部:頤(おとがい)下・咽頭・喉頭・甲状腺の病気
  • 側頸部:リンパ節・神経・耳下腺・顎下腺の病気

診察に加え、頸部の触診、エコー・CT・MRI(関連病院に検査を依頼)を行います。
必要に応じて、細い針を腫瘍に刺して細胞を吸引採取する検査(穿刺吸引細胞診)を行います。
良性腫瘍の場合、少なくとも定期的な経過観察が必要です。
手術をお勧めすることもよくあります。
関連病院に出向いて、耳下腺・顎下腺・甲状腺等の手術を数多く行っています。

■耳下腺腫瘍

■甲状腺腫瘍
 

睡眠時無呼吸・いびきの診断と治療

いびきは、睡眠中に気道が狭くなることで発生します。ひどくなると閉塞してしまい、無呼吸発作が発生します。
呼吸が止まると血液中の酸素濃度が下がってくるので、頭がびっくりして深呼吸をします。酸素濃度が上がってきて頭が安心すると、また気道が狭くなってきて呼吸が止まります。
1時間で40回以上無呼吸発作を繰り返す重症の方も少なくありません。

いびき・無呼吸があるかどうか、自分ではわかりません。
睡眠中に機械で測定する必要があります。
呼吸・いびき・酸素飽和度・脈拍は、小型の機械(アプノモニター)を使ってご自宅で調べることができます。
入院で行う詳しい検査(PSG)を依頼することもあります。

重症と判明したら、毎日寝るときにCPAP(シープアップ)という機械を装着していただきます。機械が呼吸に合わせて空気を送り込んでくれるので、楽に呼吸ができていびきもなくなります。当院でも50名以上の方が装着していて、「これがないと安心して眠れない」という方がたくさんおられます。

■アプノモニター
■シープアップ(CPAP)

毎日混雑しており、ご迷惑をおかけしております。混雑状況によって受付を早く閉めることがございますので、お電話にてご確認いただくことをお勧めします。